「どれくらいの間隔でメンテナンスすれば、今のきれいな形を保てるの?」
「落ちてから入れ直す方がいいのか、それとも途中で追加した方が自然なのか」
ヒアルロン酸の注入頻度って、意外と明確な答えがなくて迷ってしまいますよね。
ヒアルロン酸注入の頻度は 6〜12ヶ月ごとに少量追加して形を維持する方法 と 1〜2年に1回、完全に吸収されてから注入する方法 の2つの考え方があります。
- 部位ごとのおすすめ周期
- メリット・デメリット
- あなたに合う頻度の選び方
この記事では自分に合ったヒアルロン酸注入の頻度を知ることができます。
適切な頻度をしることで無駄な施術や費用を避けられますし、「打ちすぎ」や「戻りすぎ」といった失敗を防ぐことにもつながります。
ヒアルロン酸(ナトリウム)とは?
ヒアルロン酸(ナトリウム)は、人間の体内に存在する皮膚や関節、目にも多く含まれている保湿成分です。
ヒアルロン酸の最大の特徴は高い保水力で、1gで6リットルもの水分を保持できる機能があります。
高い保水力によって肌の潤いや弾力を保つ役割を果たしたり、関節ではクッションのような働きをします。
加齢や紫外線、生活習慣の影響で体内のヒアルロン酸は減少していき、肌の乾燥やシワ、関節の痛みの原因となります。
美容目的におけるヒアルロン酸注射
美容目的のヒアルロン酸注射は、頬・涙袋・ほうれい線、額、こめかみ、唇といった部位にヒアルロン酸を注入することでしわやたるみを改善する施術です。
施術時間は10~30分程度と短い施術で、施術直後から変化を実感できるので美容整形の初心者にも人気の施術です。
メスを使わずに行えるためダウンタイムはほとんどありませんが、注射後は一時的に腫れや赤みが気になることがあります。
ヒアルロン酸注射の持続期間
ヒアルロン酸注射の持続期間は、目的や部位によって使用する製剤が異なりますが、持続期間は約9~24カ月です。
ただし、ヒアルロン酸の吸収スピードは体質や生活習慣によって異なるので個人差があります。
美容目的で使われるヒアルロン酸はアラガン社のものが一般的で5種類あります。
- ボリューマXC
- ボリフトXC
- ボルベラXC
- ボライトXC
- ボラックスXC
| 施術名 | ボリューマXC | ボリフトXC | ボルベラXC | ボライトXC | ボラックスXC |
|---|---|---|---|---|---|
| メーカー | アラガン社 | アラガン社 | アラガン社 | アラガン社 | アラガン社 |
| シリーズ | ジュビダームビスタ | ジュビダームビスタ | ジュビダームビスタ | ジュビダームビスタ | ジュビダームビスタ |
| 特徴 | 仕上がりがナチュラル | 成形性が高い | 体の組織と馴染みがいい | 肌質改善 | ピンポイントでボリュームアップ |
| 持続期間 | 約24ヶ月 | 約12〜18ヶ月 | 約12〜18ヶ月 | 約9ヶ月 | 約18ヶ月 |
| 主な適応部位 | ・深めのほうれい線 ・頬 ・フェイスライン | ・浅いほうれい線 ・マリオネットライン | ・口唇 ・涙袋 | ・目と鼻以外の顔全体 ・首 | ・顎 ・鼻 |
ヒアルロン酸注入の頻度
ヒアルロン酸注入の頻度については2つの考え方があります。
- 定期的に追加して形を維持する場合 、 6〜12ヶ月ごとに注入
- 完全になくなるまで待ってから注入する場合、 1〜2年に1回
ヒアルロン酸を定期的に追加して形を維持する場合
ヒアルロン酸の半分は約半年で吸収されてしまうため、完全に吸収される前の6〜12ヶ月のタイミングで少量追加することで美しさを保つという考えです。
- 輪郭のライン
- 高さのクセ
- ボリュームの基礎
がある状態なので、ヒアルロン酸は2回目以降は持続期間が長くなり、少量の注入で済むためコスパも良くなります。
過剰注入や不自然さを防げてキレイな仕上がりが期待できることがメリットです。
こんな人におすすめ
- 見た目の維持を最優先したい人
- 顎や鼻のラインや気になっている部位を常に綺麗に保ちたい
- 写真や動画に写る機会が多い
- 人前に出る仕事や接客をしている
- 美容メンテナンスが習慣になっている人
ヒアルロン酸が完全に吸収されるまで待つ場合
ヒアルロン酸注射が完全に吸収されるまで待つことによって頻度を減らして、コストを下げたり、過剰な蓄積や不自然な仕上がりを防ぐ考え方です。皮膚への負担を軽減し、副作用や合併症のリスクを最小限に抑えることができます。
美容整形をやりすぎたくない人や、注入デザインが定まっていない人は吸収されるまで待つのがおすすめです。
こんな人におすすめ
- 年1ペースで十分
- 美容医療をやりすぎたくない人
- 注入頻度をできるだけ減らしたい人
- 金銭的負担・時間的負担を抑得たい人
- ボリューム形成よりも自然な変化を大事にしたい人
- ほうれい線・マリオネットラインなど、吸収を許容できる部位の人
- 理想の注入デザインが決まってない人
ヒアルロン酸を頻繁に打ち続けるとどうなる?
ヒアルロン酸は適切な間隔で注射を行うことで、しわ・たるみ・ボリュームアップが期待できますが、頻繁に打ちすぎると皮膚の伸びやたるみ、不自然な膨らみが生じることがあります。
また、注射部位にしこりや炎症が起こることもあり、最悪の場合は皮膚の変色や壊死などのリスクもあります。
体がヒアルロン酸を分解・吸収するペースを無視して過剰に注入すると、自然な仕上がりが損なわれるだけでなく、健康被害のリスクも増加します。
医師の指導のもと、適切な量を適切な頻度で注入することが大切になってきます。
医師が教えるヒアルロン酸を長持ちさせる方法
ヒアルロン酸を入れた後は、「顔への物理的な負担を減らす」「紫外線対策を徹底する」「生活習慣を整える」ことが持続期間を延ばすコツです。
顔への負担を減らす
強くこすったり、マッサージしてしまうとなじむ前に形が崩れやすくなってしまいます。
- 洗顔やメイク落としの際にゴシゴシこすらない
- 注入直後のマッサージやエステなどは控える
特に唇や涙袋など柔らかいヒアルロン酸を入れる部位は慎重に扱いましょう。
紫外線対策を徹底する
ヒアルロン酸は紫外線で劣化する可能性があるので、日焼け止めや帽子・日傘を活用して、特に顔の高い位置や唇周りに紫外線が当たらないように注意しましょう。
健康的な生活習慣で肌環境を整える
睡眠不足は血流や代謝に影響し、ヒアルロン酸の吸収を早める可能性があります。1日7〜8時間を目安に質の良い睡眠を心がけましょう。
体内の水分量が少ないとヒアルロン酸の保水力が十分に発揮できません。1日1.5〜2Lを目安にこまめに水分を摂るようにしましょう。
コラーゲンやビタミンC、亜鉛など肌をサポートする栄養素を意識して、甘いものや加工食品を控えることで炎症やむくみを防げます。
タバコは血流を悪化させ、ヒアルロン酸の分解を早めたり、アルコールは利尿作用で水分を失いやすく、乾燥による吸収促進のリスクがあります。
まとめ
ヒアルロン酸注入の頻度は「6〜12ヶ月ごとに少量追加して形を維持する方法」と「1〜2年ごとに吸収を待ってから注入する方法」の大きく2つがあります。どちらが良いかは、あなたが求める仕上がりや、生活習慣、メンテナンスにかけられる手間・費用によって変わってきます。
少量ずつ追加する方法は、常に整った状態をキープしやすく、2回目以降の量を抑えられるメリットがあります。一方で、吸収されるまで待つ方法はコストや負担を軽減でき、自然な変化を優先したい人に向いています。どちらも正解であり、あなたが「どう見られたいか」「どのくらい変化を保ちたいか」を軸に選ぶのがポイントです。
部位によって持続期間や吸収スピードに差があったり、体質・代謝によって仕上がりの変化が異なる場合もあるため、気になる部分ごとに頻度を変えるケースもよくあります。無理に頻度を増やす必要はありませんが、間隔を短くしすぎると不自然に見えたり、皮膚への負担が大きくなるリスクもあるため注意が必要です。
ヒアルロン酸注入は、適切な頻度と正しいアフターケアで、本来の魅力を引き出しながら自然な美しさを保てる施術です。迷った時は医師に相談しながら、あなたのペースで無理なく続けられる方法を選びましょう。
