
フェイスリフト(切開リフト)
フェイスリフト(切開リフト)
切開フェイスリフトは顔のたるみ改善に効果的な施術です。レーザーや鍼、糸リフトよりも確実なリフトアップができるほか、効果の持続期間も長いのが大きな魅力です。
切開フェイスリフトの基本の原理や手術方法の種類、メリット、デメリットなどを詳しくご紹介していきます。
切開フェイスリフトは、皮膚を切開してたるみを引き上げるリフトアップ手術です。余分な皮膚を取り除き、皮膚組織や筋膜層(SMAS層)を根本から引き上げることで、高いリフトアップ効果と持続性を実現します。
コアクリニック名古屋では、加齢によるたるみが大きく、肌のたるみが進行している方や、確実な若返り効果を求めている方におすすめしている施術です。皮膚を切除するため、ほうれい線やフェイスラインのたるみ、首のシワなど、広範囲にわたるたるみの改善が期待できます。
切開フェイスリフトは、たるみの状態やお悩みの部位に合わせて、切開する場所や引き上げ方を調整できるオーダーメイドの施術です。代表的な部位と、それぞれがもたらす効果について詳しく見ていきましょう。
対象部位 | 頬のたるみ、マリオネットライン、フェイスライン、軽度〜中等度のたるみ |
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効果 | 耳前部のみ切開することで軽度〜中等度のたるみが解消されます。後述するフルフェイスリフトに比べダウンタイムが短く、傷跡が目立ちづらいことがメリットになります。30代後半から50代前半にかけての比較的若い年齢層の方に最適です。 |
対象部位 | おでこ、眉間、眉 |
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効果 | おでこや眉間の深いシワ、そして加齢によって下がってきた眉を引き上げます。眉の位置が上がることで、重たくかぶさっていた上まぶたもすっきりと開き、目元から若々しい印象を取り戻すことができます。切開は髪の毛の中や生え際に沿って行うため、傷跡はほとんど目立ちません。 |
対象部位 | こめかみ、目尻 |
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効果 | 目尻の下がりや、深くなったカラスの足跡をピンポイントで改善したい方におすすめです。髪の生え際に沿って切開し、こめかみ部分の組織を引き上げます。目元のたるみだけでなく、目の下のゴルゴラインの改善も期待でき、よりハツラツとした印象になります。 |
対象部位 | 目の下、頬 |
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効果 | 目の下から頬全体のたるみが気になる方に最適です。「ゴルゴライン」と呼ばれる目の下の溝を解消し、疲れた印象や老けた印象を根本から改善します。切開は下まつ毛の際に行い、下がってしまった頬の脂肪(メーラーファット)を、顔立ちが変わらないよう垂直方向に引き上げます。頬の位置が元に戻ることで、ほうれい線も浅くなる効果が期待できます。 |
対象部位 | 頬の下半分、フェイスライン、顎下、首 |
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効果 | フェイスラインのもたつき(ジョールファット)や顎下のたるみ、首のシワなど、下顔面全体の悩みを一気に解消します。切開は耳の形に沿って、付け根から裏側、髪の生え際へと目立たないように行います。皮膚だけでなく、その下にあるSMASという筋膜からしっかりと引き上げるため、効果の持続性が高いのが特徴です。 |
対象部位 | 顔全体(こめかみ〜首) |
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効果 | 上記の複数のリフトを組み合わせ、お顔全体のたるみやシワを総合的に改善する、最も効果の高い施術です。目元からフェイスライン、首まで、全体をリフトアップすることで、10歳以上若返ったような劇的な変化と、引き締まった小顔効果が期待できます。広範囲にアプローチするためダウンタイムは長くなりますが、一度の手術で最大の効果を望む方に適しています。 |
切開フェイスリフトの効果の持続性や仕上がりの自然さは、皮膚の下にあるどの層から引き上げるかによって大きく異なります。現代のフェイスリフトを理解するためには、「SMAS(スマス)」と「リガメント」という2つのキーワードが重要になります。
SMAS(スマス)とは、皮膚の下にある、表情筋を含む膜状の組織(表在性筋膜群)のことです。SMAS法は、このたるみの根本原因であるSMAS筋膜そのものを引き上げる、現代フェイスリフトの主流となっている術式です。
土台であるSMASをしっかりと引き上げるため、皮膚に余計な張力がかかることなく、効果が長期間持続し、かつ驚くほど自然な仕上がりになるのが最大の特長です。
リガメントとは、皮膚やSMASを、さらに奥にある骨に繋ぎ止めている「靭帯(じんたい)」のことです。このリガメントを一度丁寧に剥がしてゆるめることで、たるんだSMASを、よりスムーズに、より大きく、理想的な位置まで引き上げることが可能になります。
この「リガメント法」は、SMAS法と別の術式というわけではなく、SMAS法の中で、より高い効果を出すために用いられる高度なテクニックです。手術時間は長くなり、医師にも非常に高い技術が求められますが、たるみを根こそぎ改善し、最も長期間の効果を維持することが期待できます。
最も単純な方法で、表面の皮膚だけを切り取り、引き上げて縫合するリフトアップです。
しかし、顔のたるみの本当の原因は、皮膚の下にある筋肉を含む「SMAS筋膜」という組織のゆるみです。この土台のゆるみを無視して皮膚だけを引っ張っても、すぐに土台の重みで皮膚が伸びてしまい、効果の持続期間が短いのが大きな欠点です。また、皮膚にばかりテンションがかかるため、顔がひきつったような不自然な印象になりやすいリスクも指摘されています。
そのため、現在ではこの方法を推奨するクリニックは少なくなっています。
糸リフトや注入治療の効果が半年〜2年程度であるのに対し、切開フェイスリフトは一度の手術で5年〜10年、あるいはそれ以上という長期間の効果が期待できます。これは、皮膚だけでなく、たるみの根本原因であるSMAS筋膜という土台からしっかりと引き上げるためです。短いスパンで施術を繰り返す必要がないのは、大きなメリットと言えます。
レーザーや高周波(HIFU)などの照射治療では効果の感じ方に個人差がありますが、切開フェイスリフトは、ゆるんだ組織を物理的に引き上げて余分な皮膚を切除するため、誰が見ても明らかな、確実性の高いリフトアップ効果を得ることができます。中等度〜重度のたるみに対して、最もパワフルな解決策です。
顔の老化は、フェイスラインだけでなく首にも現れます。切開フェイスリフトは、もたついた顎下から首全体のたるみやシワまで、広範囲にわたって同時にリフトアップすることが可能です。「ターキーネック」と呼ばれる首の縦ジワなども改善し、お顔から首元まで、若々しく滑らかなラインを創り出します。
メスを用いるため、糸リフトやレーザー治療に比べて、お身体への負担は大きくなります。術後1〜2週間は、腫れや内出血が目立つダウンタイムがあり、その間はお仕事や学校など、スケジュールを調整して安静にしていただく必要があります。
経験豊富な医師は、髪の生え際や耳の付け根のシワに沿って切開を行うため、傷跡は非常に目立ちにくくなります。しかし、体質や術後のケアによっては、傷跡が気になる可能性はゼロではありません。カウンセリングにて、傷跡がどのように治癒していくか、症例写真などをお見せしながら詳しくご説明します。
一度にかかる費用は、他のリフトアップ施術と比較して高額になります。しかし、その効果が5年、10年と長期間持続することを考えると、短期的な施術を何度も繰り返すよりも、結果的に総額での経済的負担を減らせる可能性があります。
コアクリニック名古屋では、以下のような方に切開フェイスリフトをおすすめしています。
軽度のたるみには他の施術も有効ですが、中等度以上に進行したたるみや、深く刻まれたシワに対して、最もパワフルで確実な若返り効果を発揮するのが切開フェイスリフトです。「もう誤魔化すのではなく、根本からしっかり改善したい」という方に最適です。
お顔の老化は、頬だけでなく、フェイスラインのもたつきや首のシワにも現れます。切開フェイスリフトは、これら広範囲の悩みを一度の手術で、かつ最も効果的に解消できる唯一の方法です。
何度も施術を繰り返すのではなく、「一度の手術で、長く続く結果がほしい」という方に、切開フェイスリフトは大変魅力的です。効果は5年〜10年と長期間持続するため、長期的な視点で見ると、時間的にも経済的にも負担を減らせる可能性があります。
皮膚の弾力が低下し、たるみが本格化してくる40代以降の方にとって、切開フェイスリフトは最も満足度の高い若返り法です。若い世代向けの施術というよりは、年齢による構造的な変化を土台から引き上げる、大人のためのリフトアップ術と言えるでしょう。
切開フェイスリフトは、以下のステップに沿って治療を行います。
カウンセリングと診察
経験豊富な医師が、お悩みや理想の仕上がりについて詳しくお伺いします。その上で、たるみの状態や骨格を丁寧に診察し、最適なリフトアップ範囲と手術方法をご提案します。
手術計画とデザイン
手術当日、最終計画を確認後、切開ラインや引き上げ方向をお顔にマーキングし、美しい仕上がりをデザインします。
麻酔
手術範囲に応じて局所麻酔・静脈麻酔・全身麻酔を使用します。全身麻酔では眠っている間に手術が完了します。
切開とSMAS層の処理
髪の生え際や耳の付け根など目立たない箇所を切開し、皮膚を丁寧に剥離。たるみの原因であるSMAS筋膜をしっかり引き上げて固定します。
皮膚の再配置と縫合
SMAS筋膜を引き上げた後、余分な皮膚を自然に切除し、極細の糸で丁寧に縫合します。
リカバリーとご帰宅
手術時間は1.5時間〜3時間以上。術後は麻酔が覚めるまでリカバリールームで休んだ後、ご帰宅いただけます。当日は車やバイクの運転は避け、公共交通機関・タクシーまたはご家族のお迎えをご利用ください。
術後の経過とアフターケア
術後の経過は以下のスケジュールで診察します。
約1週間後:抜糸と創部確認
1ヶ月後:経過観察(大きな腫れは軽減)
3〜6ヶ月後:むくみが取れて組織が馴染み、傷跡も目立たなくなり完成となります。
切開フェイスリフト後の適切な過ごし方は、美しい仕上がりを実現するために非常に重要です。ここでは、ダウンタイム中の主な症状と、具体的な生活上の注意点についてご説明します。
ダウンタイムの主な期間は約1〜2週間です。この間、以下のような症状が現れますが、時間とともに自然に軽快していきます。
腫れ・内出血 | 術後2〜3日をピークに、腫れや内出血が現れます。 |
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つっぱり感・違和感 | 皮膚が引き上げられていることによる、つっぱるような感覚や、感覚の鈍さが出ることがあります。 |
痛み・赤み | 処方する痛み止めでコントロールできる程度の痛みが数日間続くことがあります。切開線の周りには赤みが出ます。 |
これらの症状は、術後1週間を過ぎる頃から急速に落ち着いていき、2週間が経過する頃には、ほとんど目立たなくなります。もし症状が長引いたり、悪化したりする場合には、すぐにクリニックへご連絡ください。
圧迫固定 | 術後、腫れを抑え、皮膚をしっかりと定着させるために、数日間〜1週間程度、専用のフェイスバンド(サポーター)を装着していただきます。医師の指示に従って、正しく着用してください。 |
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姿勢 | 術後数日間は、枕を高くして、頭を心臓より高い位置に保つようにすると、腫れが引きやすくなります。 |
洗顔・入浴など | シャワーは翌日から可能ですが、洗顔や洗髪は、傷口を濡らさないよう注意が必要です。長時間の入浴やサウナ、激しい運動、飲酒など、血行を促進する行為は、腫れを長引かせる原因となるため、少なくとも2週間はお控えください。 |
傷跡のケア | 傷口を強くこすったり、刺激したりしないよう、優しく触れるようにしてください。 |
多くの方が、術後1週間目の抜糸を終え、大きな腫れが引いたタイミングで、メイクでカバーしながら社会復帰されています。しかし、人と会うお仕事の方や、周りに気づかれたくないという方は、2週間程度のお休みを確保されると、より安心です。事前にスケジュールを調整し、心身ともにゆとりを持って回復に専念できる環境を整えておくことをお勧めします。
施術内容 | 通常価格 | 部分モニター価格 |
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ハイブリットフェイスリフト | 500,000円 | 400,000円 |
ミニフェイスリフト(耳前部のみ切開) | 950,000円 | 760,000円 |
フェイスリフト(Deep planeなど、耳前部のみ切開) | 1,400,000円 | 1,120,000円 |
フルフェイスリフト(フェイス+ネックリフト) | 1,800,000円 | 1,440,000円 |
フェイスリフトスマス+ネックリフト+ペリカンリフト | 2,400,000円 | 1,920,000円 |
*バッカルファット吊り上げor切除 | 250,000円 | 200,000円 |
ネックリフト | 850,000円 | 680,000円 |
ペリカン手術 | 650,000円 | 520,000円 |
*顎下腺部分切除 | 300,000円 | 240,000円 |
ミッドフェイスリフト(中顔面リフト) | 550,000円 | 440,000円 |
フェイスリフトこめかみ | 900,000円 | 720,000円 |
ほうれい線脂肪吊り上げ | 300,000円 | 240,000円 |
前額リフト | 800,000円 | 640,000円 |
*前頭筋処理 | 250,000円 | 200,000円 |
追加:1本20,000円
メッセージ
はじめまして。当院では、ドクターが直接カウンセリングをし、ご希望・お悩みに応じて、豊富な選択肢の中からベストな治療法をご提案いたします。
私は今まで鼻整形、クマ取り、口元手術といった中顔面中心に1万件を超える十分な症例経験を積んでおります。